
清水の次郎長伝の最初の話の中の出来事。
次郎長の甥の増川屋清右衛門の父の仇を見つけた次郎長と清右衛門。
ところが仇は、強ぇ渡世人。次郎長の子分になった法印大五郎が昔、その仇と兄弟分でと分かった。
敵討ちの場所は、遠州秋葉山で行なわれている大きな祭り。
ところが、祭りを血で汚すわけには行かないので、大五郎がその仇をなんとか山の麓の松の木まで連れ出してくることになる。
大五郎「次郎長親分、ワッシが連れて来るから、親分と清右衛門さんはあの松のところで待っていておくんなせぇ。ワッシが野郎をなんとか嘘言ってくれてくるから。そんで、松の木まで来たら、ワッシが『渡したよ!』ってぇ大きな声を出すから、親分、受け取っつくんねぇ」
次郎長「わんかった、大五郎。お前さんが『渡したよ!』って言ったら、俺が『あいよ、受け取った…』と出ていく」……と貫祿充分。
虎造さんの浪曲では、このクダリがいい調子で進みます。好きな場面です。
さて、ご詠歌を勉強している若いお坊さんさちの研修のうち、私が担当したのは二年目の4月~7月(毎月一泊二日)の8日間。
今日で、私の役目は終えて、9月からは次の先生にバトンタッチです。
大五郎じゃないが、『渡したよ!』と大きな声で言いたい気分。
最後だからと、皆で記念写真。みんないい顔してます。
