
仏さまを讃えたり、仏教の教えを優しく説いたり、お寺の縁起や霊験伝えたり――そんな内容を七五調の歌詞で綴ったものを和讃と呼びます。
また同様の内容を31文字の和歌にしたものを御詠歌と呼びます。
これに鈴鉦という鈴と伏鉦をつけて、メロディをつけて唱える(歌うとはいいませんのよ)のも、同様に和讃と御詠歌と呼びます。「祈りの歌声」です。通常の言語では伝えられそうもない心情でもメロディを付けると伝わるに違いない……そんな思いは世界共通です。
和讃詠歌は「信仰の歌声」ではありますが、譜面があり、どこでどうやって鈴を振るか、鉦を叩くかは細かく決まっていて、習得するには、少々時間がかかります。曲数も宗派によって異なりますが、各宗派(○○流と言います)とも100曲くらいはあるでしょう。
もともとはお坊さんが唱えるものではありませんが、歌詞の内容などをお伝えするにはやはりお坊さんの力が必要。
そんなことで、私は豊山流(ぶざんりゅう)御詠歌を初めて25年しかたっていませんが、「御詠歌について1時間で話せ」と言われれば、とりあえずはできるだろうと……。
今日は、弘法大師のお誕生日。それに合わせて東京西部の若手のお坊さんたちが新宿のホテルで「大師をたたえ夕べ」という会を開きます。
そこで、私は講習兼講演のお手伝い。400人ほどの檀家さんに、実際にちょっと唱えていただいて(ミニ講習です)、歌の底力と御詠歌の魅力について法話チックにまとめようと目論んでいます。
題して『歌に命のうるおいを』。如何相成りますやら(残念ながら、一般の方の入場はできません)。
