
お寺の行事の中に「施餓鬼」があります。多くはお盆の前後で行なわれていますが、その縁起が説かれている『焔口餓鬼陀羅尼経(えんくがきだらにきょう)』をちょっと脚色しながらお話し申しあげます。
お釈迦さまの弟子の中に阿難(アナン)という人がいました。
ある時、アナンが道を歩いていると、横の茂みの中から何やら得体の知れない化け物のようなものが、ビョコンとアナンの前に飛び出してきました。
ビックリしているアナンを尻目に、ギラギラした目でアナンをにらみ、不敵な笑(え)みを浮かべています。
よく見れば、お腹ばかりが異様に膨れているものの、手足はガリガリで、腰には汚い布切れをまとっているだけ。
「なっ、何だ?こいつは……」
アナンがそう思った時、その生き物は、耳まで裂けている口をガッと開きます。 見ると口の中は炎が渦巻いています。
その口から発せられた恐ろしい予言は……
また明日のお楽しみ。
