
実家のお寺では今年四十一回目の菊花大会。見事な菊が咲き競います。
次男さんのお寺にも、とお二人の方が丹精した菊を玄関に飾ってくれています。
そんな菊と、それを作る人について父はこんな和讃を作りました。
菊花供養和讃(きっかくようわさん)
1、真澄の空は高くして み寺の庭にかぐわしく
飾るや秋の菊絵巻 わが丹精をみそなわせ
2、大菊小菊とりどりに 黄菊紅菊その数は
たれしら菊と綾なせる 菊曼荼羅の浄土図絵
3、花にこもりし天地(あめつち)の 大き恵みとはぐくみし
人の情けのいつくしみ この一輪の花に咲く
4、花のいのちは一年(ひととせ)の 秋に果てゆくものならで
地に散り敷きて璧(たま)となれ み空にかえれ輝(かが)やかに
5、み堂の奥におわします 諸仏菩薩へ供え花
はた奥津城(おくつき)の精霊(みたま)には こよなき秋の手向け花
作詩作曲 名取盛雄(せいゆう)
……そうです。ちゃんと曲もついているんです。
こうして、菊の花の命が何倍も大きくなるんです。
