
浪曲の中、良くあるセリフにこういうのがある。
「あっしが死んだら、折れた線香(せんこ)の一本もあげやっておくんなせぇ」
別バージョンで更に奥ゆかしいのが……
「折れた線香(せんこ)の半分でも、あげてなっておくんなせぇ」
折れた線香の半分ではかなり短いが、それでもいいからあげてくれという意味である。
明日から全国的にはお盆。
ご親戚を迎える家々では、お線香の中に折れたものがないかどうかチェックされることをお勧めする。
そして、お参りする方は、線香の中に折れたものがあったら、当家の不手際を責めるより、その折れた線香をあげることをお勧めする。もちろんこのときにはこう言いながらである。
「折れた線香で、すまねぇが…。これもお香にゃ違いがねぇ」
チ~~~ン。
