小学校の課題で「江戸川区に昔から伝わるものをしょうかいしよう」があるらしい。近所の小学校3年生がインタビューに来たいという電話を担任の先生からもらった副住職は、ビビッて「どんな質問なのかあらかじめ教えてください」と伝えたそうだ。faxで3つの質問が来た。副住職に「お前が答えたら?」と振ったら「えんま様はお父さんが建てたんだから、お父さんが答えてよ」と振り返された。むはは。今日はその2つ目の質問と答え。
質問2 えんま大王様ってどんな人ですか?
こたえ 3千年ほど前に、インドの人は「人類で最初(さいしょ)に死んだ人がいたはずだ」と考えました。最初に死んだので、あとから死んだ人たちの先輩(せんぱい)です。あの世のこともいちばんよく知っているので、あの世の王さまになりました。
それがえんま(インド名はヤーマ)様です。
やがて、えんま様は、死んだ人が生きていたときにやったことを調べる裁判官(さいばんかん)になりました。悪いことをすれば地獄に、良いことをすれば極楽(ごくらく)におくります。
死んだ人のなかには、極楽に行かずにあの世の裁判所(さいばんしょ)の裁判官になった人が9人いて、それぞれ王といわれます。えんま様は9人の王の上にたつボスなので大王です。
10人の王さまはそれぞれ、死んだ人が生きているときにどんなことをしたか調べますが、えんま大王は「うそ」について調べるようになりました。
私たちは、死んでから35日目にえんま大王の前につれていかれます。そこでも、極楽へいくためにうそを言えば、えんま大王は「そうか。ここへ来ても、お前はまだうそを言うのか。では、二度とうそが言えないように舌(した)を抜(ぬ)いてやる」と部下(ぶか)の鬼(おに)に命令して舌を抜きます。こわいですね。
和尚ブログ ほうげん日記
2023年02月14日