昨夜の小夜嵐。名残りの落ち葉がちらかっている閻魔さまの前の歩道を掃除していると、70代のご婦人が近づいてきておっしゃるには「数年前に犬の散歩で閻魔さまの前を通ろうとしたら、一度だけ金色に輝いていたことがあったのですが、時々光輝く何か塗ることがあるんですか」。そんなことはしたことがないと伝えると、「でも、すごく光っていたんです」と諦めない。そこで言った。「その前日に人生で最大の嘘をついたとか、人生最悪の嘘をつかれたとか、なかったですか」。すると「ああ、そんなことが一度ありました」とお笑いになった。私もニッコリ笑って「お察し申し上げます」と言って別れた。わはは。閻魔さまも笑っている気がした。
和尚ブログ ほうげん日記
2022年11月30日