六地蔵
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和尚ブログ ほうげん日記

ある受刑者への返事

今日、葬儀から戻ってポストを見ると受刑者からの封書があった。30代半ばで3回目の服役、受刑者仲間に勧められた『般若心経 心の大そうじ』を読んでくれたようだ。今回の服役を最後にしたい、ついては何をどうすればいいのか教えてほしい旨が書かれてあった。2時間かけてワードで手紙を書いた。私がどんな返事を書くのか、何回かに分けてシェアさせていただくことにした。
その1
子供に将来の夢を聞くと、野球選手、ユーチューバー、システムエンジニア、パティシエなどの職業を答えます。
大人に将来の夢を聞くと、月に一回焼き肉屋へ行きたい、年に一回海外旅行をしたいなどの生活の夢を答えます。
仏教が2500年問いつづけているのは「どんな人になりたいですか?」です。野球選手になってどんな人になりたい?年に一回海外旅行に行けるようになってどんな人になりたい?

この問いに対する仏教の答えは「いつでも、どんなことがあっても、心おだやかでいる人になりたい」です。そう答える人のために説かれたコンテンツが仏教です。

自分の思い通りにならなくても、人からバカにされても、金持ちでも、貧乏でも、病気になっても、刑務所に入っても、いつでも心おだやかな人になりたい人のための教えが仏教なのです。

自分の思い通りにならないのだから頭に来て当たり前ではないか---と、心乱れるのは仕方がないと思っている人に、仏教の教えは必要ありません。生きている間、怒り、文句を言い、愚痴を流しつづけていくのを覚悟しているなら、仏教の教えは必要ありません。
※次回につづく・・・

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