コロナの影響で失恋した人は、傷ついた心に「コロナ失恋」というタグをつけて心に格納するかもしれない。しかし、多いのは「コロナ失念」だろう。お寺から通知を出せば必ず返信や申込みがあるお宅でも、忘れている家が明らかに多いのだ。今日、お盆のお知らせ郵送の準備をした。四十九日がお盆までに終わっていればその年が新盆だが、今年一周忌の法事の後に、あの世から初めての里帰りの新盆を迎える家もあるのだ。こうなると、新盆を忘れないほうが無理かもしれない。葬儀も内々ですませざるを得なかったことが多かったこの一年・・・せめてお盆に故人が生前紡いださまざまな関係性を保つ努力をしないと、遺族は自ら孤立の道を選ぶことになってしまうと思うのだ。
和尚ブログ ほうげん日記
2021年06月19日