テーブルの上に置いてあった四角い饅頭の焼き印を見て驚いた。オレ?(写真)。どなたかが私に似ているので買ってきてくれたのかと思い家内に「この顔って、オレか?」と聞いた。家内は饅頭を手にして私と見比べると、「あはは。ホントだ。あなたよ」と愉快そうに笑った。京都の仙太郎という和菓子屋さんが、銀座三越の屋上にある「出世地蔵」(写真)をモチーフにして作ったものらしい。
昔、銀座の地中から掘りおこされ、その後、路地に設置されると市(いち)まで立つようになり、現在は銀座三越の屋上にまでのぼりつめたことから「出世地蔵」の異名がついた。饅頭は六面すべてを焼いてあることから「出世地蔵六方焼」という名前がついている。
お茶を飲みながらいただくオレの顔饅頭は、とても美味しかった。「出世地蔵」を食べたからと言って、出世を望んでいるわけでない。落語のセリフではないが、私は出世などという災難には遭いたくない。ぐへへ。
和尚ブログ ほうげん日記
2020年09月09日