朝夕にお盆のお墓掃除にいらっしゃる檀家さんがふえた。頭の下がる思いだ。お墓掃除は家族のだれが来てもいいのに、誰かの代わり(あるいは代表として)掃除に来たのだから「ご苦労さま」と声をかける。
今日は「写仏の庭」(13時~、19時~)。猛暑の中、写仏のために密蔵院にいらっしゃるのはご苦労なことだが、ご自分のためにいらっしゃるので、私は「ご苦労さまです」とは挨拶しない。
してみると、「ご苦労さま」と言われる回数はそのまま、自分以外のために尽くしたバロメーターになるかもしれない。ちなみに『大辞林』には【御苦労様】--「御苦労」をさらに丁寧に、あるいは皮肉をこめて言う語。「この暑いのに御苦労様なことだ」--とある。うぎゃ!私が言われる「ご苦労さま」は、後者の皮肉をこめた用例ばかりのような気がしてきたぞ・・・。あはは。まっ、それでもいいや。
和尚ブログ ほうげん日記
2020年08月12日