本で「不思議」について書きはじめた。その冒頭で、お経にはその内容が説かれた場所とだれがいたかという説明があることに触れた(それが「不思議」にどうつながるのかは、本ができたときのお楽しみです)。さて、それに続く二行で、具体を書かなければツマランと思った。4つのお経を当たったが、専門用語が多すぎて読者には???だろうと判断した。思案しながら本堂の戸締りに向うと、不思議なもので、お経の具体例なんかどうでもいいと気づいた。住職室に戻ってとりあえず、キーボードを叩いて打ち出したのは---私たちが誰かに何かを伝える時に、「昨日、居酒屋で同僚三人と話していた時に」とか「星野源が自宅からのネット配信で言っていたんだけど」と状況を説明してから、内容を話しはじめるのと同じです---。あはは。本になる時は、もっと面白い具体例になると思います。お楽しみに!今回は何の話かって?そんだけ苦しみながら、かつ楽しみながら本を書いていますという話です。どはは。
和尚ブログ ほうげん日記
2020年08月05日