彼岸最終日の今日は、私が実家のお墓参りをする番(家族の他のメンバーはすでに済ませている)。25年間住んでいた実家の寺なので、檀家の中にもお世話になった方が何人もいる。姪にお線香を15把点けてもらって、ちょっとした墓参ツアー。それぞれのお墓の前で「あの時は、お世話になりました」と合掌すると、ふと『過去をふり返るのは、何かを生みだす時だけでいい』という言葉を思いだした。お世話になったことをふり返った時、生みだされたのは、私の場合「ありがとうございました」という感謝と「その恩に報いるように生きていきます」という報恩の念だった。密蔵院に帰って段ボール地蔵に最初に書いた言葉は、恩に報いる土台になる気持ちの『今日も 命の第一線 わが人生の最前線』。最前線の「前線」という言葉は、戦場の前線、転じて、激烈な競争が行われているところという意味ですが、私は人生を戦いとは思っていませんので、あしからず。ぐはは。
和尚ブログ ほうげん日記
2020年03月23日