メールを開くと、ある学習塾から『気にしない練習』の一部を6年生の模試に使いたいというお願いが、出版社からは書籍版を文庫化したいというお願いが来ていた(もちろん、両方とも快諾した。断る理由がないのだ)。来るものばかりだから、こちらからもアウトプットしようと、線画のお地蔵さまの涎掛けに色を入れて並べて乾かした。この程度の大きさの平面では平行に並べたお地蔵さまは交わることはないが、地球規模の面(物理学では「閉じた空間」と言い、三角形の内角の和が180を越える空間らしい)だと、平行線は北極でくっつくのだそうだ。「別れ別れに歩いちゃいるが、いつか重なる影法師」なんて言葉が脳裏をかすめた。あはは。「平行線がくっつく」がわからない人のために書き添えておくが、「赤道上の離れた場所で、赤道に直角の線引くと、それは平行線だが、北極で交わってしまう」ということである。どうだ、宇宙の本を書こうとすればウルトラ文系の私のような坊主だって、このくらいの知識は溜まっていくものさ。どはは。