密蔵院の写仏に20年近く参加しているMさんは94才。私の小学校の同級生のお父さんでもある。一人で曼荼羅を描くほど写仏好きで「写仏のおかげで、老後の生きがきができて、嬉しい」とおっしゃる。下手の横好きではない。センスがいいから、お手本の清書を何枚もお願いしている。9月にお不動さまの下絵を渡す際、「このお不動さまの髪と表情が気に入らないので、好きなように直してください」と頼んだ。で、今日お持ちになられて「どれがいいですか」という(写真)。驚いた。お金を出してやってもらうレベルである。こんな人たちに支えられて30年以上毎月の写仏がつづいているのは、まっこと、有り難いと言わねばならぬ。甘えてばかりはいられないから、今日と来月のお手本は私が描いた。
和尚ブログ ほうげん日記
2019年11月27日