法事の後座が終われば、もはや何もできない。「呑んでいる時は、いつも呑み足らず、呑み終わると、いつも呑みすぎている」という名言そのままである。あはは。おそれ多くもかしこくも、陛下のパレードをうたた寝中で拝見した後は、もはや本気で眠るのも面倒で、やれることと言えば、牙城の住職室でお地蔵さまのハンコを押して乾かすくらいである。寝るのも面倒と思うのは酔っぱらっているからで、通常ではありえない発想である。このぶんでは、「生きているのも面倒だし」ではなく「死ぬのも面倒だし」という落語のような(それでいて究極のような)境地に達するかもしれないと思った。
和尚ブログ ほうげん日記
2019年11月10日