この時期に手紙を書くなら、その書き出しは「台風シーズンも終わって、すっかり秋らしく云々」としたいところが、今年はそうはいかない--という書き出しで手紙を書いた(ヤヤコシイ時候の一文である。ぐはは)。実家では16日から一カ月間行なわれる菊花大会の小屋作りが済んでいた。“猛烈”と形容される台風に小屋の屋根はもちろん、小屋そのものや境内に敷かれた人工芝が飛ばされて被害を出しはしないかと義姉も心配していた。日本一の繁茂面積を誇る「影向(ようごう)の松(写真右奥)」の葉は近年にないほど青々として「わしゃ、600年も風雨に晒されて生きてきたんだもんね~」と堂々としたものである。私も、自然の猛威を謙虚に楽しもうと思った。
和尚ブログ ほうげん日記
2019年10月10日