少年刑務所に入っている若者から手紙をもらったので返事を書いた。『気にしない練習』を読んで、宗教に興味を持ったらしい。『気にしない練習』には宗教っぽいことはほとんど書いていないと思うのだが、かなり多くの項目に共感してくれたようで、筆者が坊さんだということから「宗教者というのはこういうことを考えられるのか」と思ったらしい。少年刑務所ではなく、普通の刑務所の受刑者から「家族が差し入れしたくれたあなたの本を、もっと早く読んでいれば、刑務所に入るようなことはしなかったと思う」と感想をもらったことがある。今日手紙をもらった彼にとっても、そんな一冊になればありがたいと思った。彼の手紙には「検閲済」らしきハンコが押してあった。そして、午後からは来月三笠書房から出る予定の初校の筆者校正。6時間かけて一気にやった。その次の幻冬舎の本の具体的な打ち合わせが明日で、明後日から書き始めようと思っているからである。原稿を書かない一カ月の夏が終わったと覚悟して、心の中で腕まくりをした。
和尚ブログ ほうげん日記
2019年09月04日