どうしよう……と悩んで、やろうと決めて思うのが「たまごを割らないとオムレツは作れないからなぁ」である。逆に、やめておこうと決断したときは「たまごを割らない(われない)んだから、今回はオムレツ作りを諦めよう」と思う。こうしてどちらを選んでもスッキリする。老婆心ながら、今回はオムレツの話ではなく、目標達成のための覚悟の話であることを書き添えておく。ちなみに、〔オムレツ〕を『大辞林』では「溶きほぐした卵に塩・胡椒を加え、木の葉形に焼いた料理」とある。「木の葉」の形容が素敵だ。『広辞苑』は「紡錘形に焼いたもの」。これでは「紡錘形」をまた調べないといけない。あはは。『明鏡国語辞典』では「軽くかきまぜながら包むように焼いた料理」と調理法にまで踏みこみ、親愛なる『新明解国語辞典』は「フランス風玉子焼き」と、まさに圧巻の明解さである。『ブリタニカ国際大百科事典』では「一般には朝食に供されることが多い」と食文化にも言及する。ナンダ・・・やっぱオムレツの話になってしまった。あはは。さらに蛇足ながら、『広辞苑』では紡錘形を「錘(つむ)に似た形。すなわち円柱形の両端の尖った形」という、「すなわち」が律儀でいい。担当者の苦労がしのばれる解説だ。ぎゃはは。
和尚ブログ ほうげん日記
2019年06月19日