今日原稿依頼があった月刊『住職』の1900字の原稿締め切りは6月末。気分転換のつもりで書きはじめた。そのための資料を探していたら平成14年にメモした民謡研究家竹内勉さん(故人)の言葉を見つけた。原稿とはまったく関係ないが、あらためて「なるほどなぁ。そうだよな」と思った。NHKのラジオ番組の中でアナウンサーが「人生の盛り」について尋ねた時の答えだ。「人生の盛り?二つあるんじゃないですかね。一つは体力的、外見のもの、嫁入り時なんていうのがそうです。もう一回、さまざまな経験をしたあとに出てくる盛りというのがあるような気がします。中にはこの二度目の盛りを経験しないで終わってしまう人もいますけど。どちらかといえば、この二度目の盛りのほうが面白いでしょう」――最初の盛りは旬のようなものだろう。そして二度目はいぶし銀のように輝く時だろう。膨大な民謡を直接聞いたからこそ出てくる、意味深い竹内さんのこうした言葉の数々が大好きだった。ご詠歌の大会で講評を始めたころ、ある人に「あなたの話し方は、竹内勉さんと似ていますね」と言われて、天にも昇るほど嬉しかったことも思いだした。※写真はネットから。
和尚ブログ ほうげん日記
2019年04月25日