カーペットの張り替えで、忘れられていた荷物が随分出てきた。その中にお線香点け用の特殊なガスボンベ(写真)が4つあった。もはや時代後れの遺物である。家内が「どうやって処分しようか」と困っているから「俺が穴を開けるよ」と四つ腕に抱えた。居間から外へ出て作業しようとすると、家内があわてて「全部いっぺんにやったら、ご近所が『どこかでガス漏れ』って警察に通報しちゃうわよ」「わかってるよ」「あなた、わかってないでしょ。あなたはいつだって、よく考えないでやっちゃうんだから」と、必至に私をくい止める。あはは。その時のことだけに言及すればいいのに、昔のことや問題の共通項をほじくりだす言い方は、家内の得意とするところだ。その手法にすっかり馴れている私は笑いながら言った。「まったくだ。お前と結婚する時も、良く考えなかったしな」。「ホント、そうよ」と家内は私の後ろで笑った。
和尚ブログ ほうげん日記
2019年03月30日