『人生〇洗い』とか『心の大そうじ』なんて本を書いている身としては、次のような一文(昭和初期の文章です)がアンテナに引っかかります(洗濯をたらいでしていた頃の話です)――洗濯をしないでいると、たらいの中にボウフラがわきます。心の洗濯をしないでいると世間の人がバカに見え、自分だけは頭がいいと思うようになります。自分が気に入った人は善人のように思い、気に入らない人は悪人のように見え、自分を褒めてくれる人はたとえ軽薄な人だと思いながらも何となく心地よく、そしる者は言われたことが正しくても忌み嫌い、才能ある人を妬み、他人の出世を憎み、人を困らせ、己を高ぶり、人前ではきれいごとをいいながら陰で身勝手を働きます。これらはみな、心の洗濯を怠ったために心にわいてくる虫のようなものです。
和尚ブログ ほうげん日記
2018年10月14日