昨日、裁断機の話題をアップしたら、先輩のお坊さんが指間を切ったことさえ気づかない切れ味の裁断機を使ったことがあるとコメントしてくださった。おまけに、うるおぼえの「人斬り仁左衛門」と書いたら「人斬り以蔵?」ともコメントしてくださった。
そこで思い出した話が二つある。
一つは「蜻蛉切りの槍」――ある時本多忠勝が槍を構えていたところ、おりから夏の中で、一匹の蜻蛉が来て槍の穂先に止まった。止まると同時にあの身の軽い蜻蛉が二つになってスーッと落ちたという、恐ろしく鋭利な槍の話。
もう一つは、池波正太郎の小説にもなっている、江戸時代の盗賊「雲霧仁左衛門」命名の由来――仁左衛門は甲州生まれ。若くして真影流の達人と言われた人。ある日、雷鳴の中で黒雲を切ったところ、真っ二つに切られた怪獣が出てきた。以来「雲切」と呼ばれた。もう一つの説は、仁左衛門の怪盗ぶりは変幻出没、雲か霧か正体がつかないので、世人は「雲霧」と呼んだという。――あはは。まあ、どうでもいい話だな・・・。
和尚ブログ ほうげん日記
2018年10月11日