六地蔵
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和尚ブログ ほうげん日記

奇妙なジジイ

時は前11世紀の中国(周の時代)。「だれぞ賢臣はいないか」とかねがね王から話を聞いていた息子がある日、渭水(川の名)のほとりを歩いていると、奇妙なジジイが川面に釣り糸を垂れている。なぜ奇妙かと言えば、釣り針が水面より上にあるのだ。おまけにその釣り針がまっすぐなのだ。面白いと思った王子は爺さんと話をして、ただ者ではないことを知る。聞くと、呂尚(ろしょう)という名のその爺さんは、80歳になるその日まで、仕官の話が来るのを待っていて、その間に女房も愛想を尽かして去っていったという。王子は「あんたこそ、父の大公が望んでいた人、太公望だ」と叫んだという。
時は移って江戸時代後期の老中松平定信は、子供の頃から聡明だが、無類のせっかち。そこで、自ら「このままではいかん」と思い、画家に太公望の絵を描かせて居間に飾り、自らを戒めたという。--面白い話ですね。私もそのうち太公望の絵を飾ろうかしらん。ぐはは。

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