「お父さん、一度書いたものにそんなに直すところがあるの?」と長男が言う。空いている時間のほぼ全てを使って推敲している父の涙ぐましい作業を見ての発言である。もちろん、原稿に涙(なみだ)染(じ)みはない。ぐはは。「そりゃ、あるさ。ほら」と遠くから真っ赤になった原稿を見せた。「へぇ、語尾を直すとか、段落を入れ変えるとかのレベルじゃないんだね」と冷静な判断をしてくれる。やっと56本、一回目の推敲が終わった。しばらく文字は見たくない。あはは。2、3日置いてから二回目をやって、それから編集者に送ろうと思う。編集者のお盆休みも終わる頃だからちょうどいいかもしれない。
和尚ブログ ほうげん日記
2018年08月17日