お坊さんの世界では、来週はお盆で、来月もお盆だから、暑気払いは今週中が最盛期。そんなことは一般の方々は、とんと合点が行かぬ話でしょうが、それが真実でござります。ぐはは。今日は三つの暑気払いが重なって、身一つゆえの悲しさ。二つの会には不義理して、大学でのご詠歌の前期最終授業の暑気払いのみ出席(と言っても、私が全員にご馳走するのですが)。みな、快く爺(じじい)につきあってくださいました。往復の道中で読んでいた本に、これまた身につまされる名文句にお目にかかったので、ご紹介しようという魂胆。曰く、「盃(さかずき)に一杯ほどの奢(おご)りが、やがて大船を浮かべるほどになる」--小さかったものが、いつの間にか大きくなるという例えです。何も悪い場合にだけ使う名句ではないでしょう。いつか、どこかで使いたいと思いました。
和尚ブログ ほうげん日記
2018年07月03日