認知症の予防に効果があるとされる「二つのことを同時にやる」デュアルタスク。たとえば、歩きながら100から7を引き算していくのだ。今日、実家でご詠歌の稽古をしていてご詠歌ほど認知症予防に適しているものはないと再認識した。ご詠歌はまず譜面を読む。そこには音程や拍の長さ、どう唱えるか、鈴の鳴らし方や鉦の叩き方などがウルトラ凝縮して書かれている。それを瞬時に読み取らなければ唱えられない。ほかにも、鈴を振ったり、撞木を振ったり手先も使う。個人差はあるが、高齢になれば否が応にも脳の機能は落ちてくる(今日のご詠歌でそれを実感した)。仏教も学べて、祈りを歌に託すこともできるご詠歌は、もっと広まっていいと思うのだが、さてさて、どうしたものか。広める方法がなかなか思いつかぬ。
和尚ブログ ほうげん日記
2018年03月15日