「食欲の秋」とは、よく言ったものだと思う。このところ私はグラタンが食べたいので、自分でホワイトソースを作って食べたいと思っている。鶏の照り焼きを食べたいからタレから作って焼いて食べたいと思っている。それは家内に伝えてある。しかし、家内はすでに自分で食べたい、食べさせたいものがあり、その具材も用意してあるので、それを作ってくれる。美味しいが、私がここ一週間くらい食べたいと願っているものではない。家内は料理の大先輩であるし、主婦という巨大権力も備えている。すごいのは「作ってあげている」という意識がまったくないことだ。原稿書いたり、ご詠歌やったり、掃除をしている夫の分際で、出すぎたことはできない。家内に敬意を払って、今日もグラタンと照り焼きを我慢した。
和尚ブログ ほうげん日記
2017年10月03日