東京盆15日。帰ってきた先祖を今夕お送りになるお宅もある。13日に帰ってきたから二泊三日のこの世へのピクニックである。京都の五山大文字焼きは街で行う送り火で毎年8月16日だから、京都近辺のでは三泊四日の帰省だ。見送り方はさまざまだが、ちょうちんをさげてお墓まで送る家もある。そうするとちょうちんは用済みになるので、お寺に納めていくお宅もある。だから、毎年ちょうちん入れを段ボール箱で作る。で、カレンダー裏を使って書こうとして戸惑った。「『ちょうちん』ってどういう字だっけ?」--提灯である。しかし、「これでチョウチンと読むのか?これではテイトウだろう?--などと中学生みたいなことを一瞬考えた。あはは。提(ちょう)灯(ちん)は共に唐音読みだから馴染み薄いのだ。ちなみに「暖簾(のれん)」の「暖(のん)」も唐音である。小学生の夏休みの自由研究に「唐音で読む日本語」など、いかがだろうか。
和尚ブログ ほうげん日記
2017年07月15日